続 郵便受の話 ファイナル(笑)

2月5日付けのblog「続 郵便受の話」の続き、またまた郵便受のお話です。(笑)私の大好きな偉大な建築家、吉村順三さん(1908-1997)のディテール集で見つけた郵便受を紹介してblog3部作のファイナルとします。

画像は1965年設計の住宅の外塀に埋め込まれた、郵便受・表札・牛乳受・インターホンの画像です。表札部分はアクリル製(右上の白い所)で照明が組込まれています。圧巻はこの牛乳受け!(右下の扉)外から一度開けたら内側を開けなければ解錠されない仕組みで、牛乳を盗られない工夫がされています。

ちょっと解かり辛いですが、牛乳受の鍵の仕掛けの詳細です。すごい!
今となっては牛乳受に時代を感じますが、美しく機能的であり使い手の立場に立った設計思想。たった一つの郵便受の事例ですが、ここから学ぶべき事がいろいろと見えてきます。背筋がピンと伸びる様な思いがします。